ホイTです。
コピーライティングとセールスライティング・・・セールスライティングは一般的なコピーライティングとは違うんですよ、人を動かす文章なんですよ人生を変える文章なんですよ、といったことが良く言われますよね。
初めて知る人からすれば、それによってセールスライティングスゲエ、、、とかなるようなところなのかな?と思うのですが(僕はそうでした)、でもどっちも一緒だよね?
っていう話です。
これは所謂イメージコピーとか、キャッチコピーが軽く見られて、セールスライティングは別だぜ・・・・フッ・・・みたいな状態になんかもやっとしたので書きます。
コピーライティングとセールスライティングの違い
まずもってコピーライティングとセールスライティングの違いって?という方のために。
コピーライティングというのは、
糸井重里さんのもののけ姫のコピー「生きろ」
とか、JRのヒットしたコピー「そうだ、京都行こう」とか。
いずれも行動や消費行動を促すためのものではなく、イメージを伝える、認知を上昇するといった目的で使われるコピーのこと。
一方でセールスライティングは、人を動かすもので、習得すると1案件で200万、300万といった大きな金額を得ることができる、だからすごいんだよ、と言われたりします。
セールスライティングは、
・キャッチコピーではなく行動喚起するもの
・なんかすごいお金になるもの
みたいな話をよく見たり聞いたりしたことがあると思うんですが・・・
そんなに違いある??
落ち着いて、よく考えてみましょう。
確かに、「生きろ」と言われて「生きよう、、!」と思うこともなければ、「そうだ、京都行こう」という文字だけを見て「JRを使って京都に行こうー!」となることはないと思います。
でも、そんなコピーの後ろにある絵とか写真を見たらどうでしょう?
コピーの主眼は文字だけでなく、絵もイラストも全て
「生きろ」の横には大きな大きな山犬、口から頬まで血まみれの、動物の皮毛を肩にかけ、部族的な仮面と、ナイフを手に持つ少女の姿。到底生ききれる生活をしてきたとは思えません。
それでも美しく、生きていることが伝わります。どうしてそんなに強くなれるの?と思うし、純粋に血のにじむ口元に、生きる希望を見る人もいると思います。
「そうだ、京都行こう」の後ろに配された、落ち着きのある赤・朱色と共に紅葉が彩る五重の塔。別パターンでは、夜桜の桜色が澄んだ水面に映る夜景など。
確かに文章としてはものすごく短く、イメージしか伝えていないようではありますが、見たくなる、行きたくなる「行動喚起」はできていると思いませんか?
行動喚起は文字だけではないんです。
実際に、「生きろ」のキャッチコピーで売り上げた、もののけ姫の興行収入は193億円。そうだ、京都行こうはわかりませんが、まあすごい額が動いているわけです。
きっとこれを書いた人も、認知させたいではなく、行動してほしいから、作品やサンプル写真など、中身をよくよく吟味して選りすぐった言葉を書いたはず。
そして無粋ですが、これらの案件は単発で50万円、とかではなく、売上に対して何%か貰っていてほしい・・・と思います。つまり300万円はくだらないはずです。
それでいうと、セールスコピーとキャッチコピーの垣根ってないですよね。
キャッチコピーもセールスライティングも、どちらもコピーライティング
少ない文字数で、行動を促せたらそれはそれで最高なわけです。その分言い方をとても工夫する必要はあると思いますが。
そして、長く多い文字数でもいいんです。
文字のちからを最高にするために、文字数や文字のあり方にこだわらない方がいい。
文字数が短ければそれはキャッチコピーだから、コピーライティングとしては違う、とは考えない方が良いっていうことです。
どちらも人を動かす、コピーライティングですとも。
長いコピーライティングで、1文字1000円の文章・・とか魅力的ですが、突き詰めると「生きろ」の3文字で数億の売上に貢献できるってことですね。
心を操るとか、行動を強制するとか、そういうのをやたらめった詰め込む必要はなく、ただ良いものを良いままに伝えきることがコピーライティングの強みだと思います。
キャッチコピーで興味を掴んで、セールスコピー(いわゆるセールスライティングと言われるもの)で行動を促す、この流れが正しく、どちらもセールスの要素は必要ですから、どちらが上というよりも、どの位置で見せるにあたって、どちらを使うのか?だけです。
文字だけでなくあらゆるものがコピーライティング
ちなみに海外ではコピーライティングそのものの定義が、人を動かす文章、という風に定義されています。
その中でキャッチコピー、セールスコピーと別れています。
そして日本ではコピーライティング=キャッチコピーの印象はとても強いのもあるので、セールスライティングという言葉は、ダイレクト出版さんとかが考えた造語だと思います。
文章術の中で分ければ、たしかにキャッチコピーとセールスコピーの違いが明確に区別されるので理解しやすく、なおかつ「セールスコピーの書き方」、というよりは「セールスライティングの書き方」の方が引きが強いというか、良いものに見えますよね。
ですが、この言葉は大枠を理解するためだけの言葉だと思った方が良いかなと感じます。(変に偏って理解している人が多いと思います。)
というのも最近の世の中は文字だけでなく、デザインや動画なんかもバンバン使ってものを売ったりなんだりしますよね。キャッチコピーの要素もセールスコピーの要素も、文章ではないフォーマットに沢山組み込まれています。
セールスライティングがーとかキャッチコピーだからーとかより、あらゆる使えるものを使うことが重要だったりするわけです。
画像も動画もキャッチコピーもセールスコピーも全部コピーライティングです。
どっちが上だ、とかでもなく、文字にこだわらず、言葉として、情報としてどう伝えるか?どこで何を使うか?が大事なので、キャッチコピーの要素も上手にセールスに使える柔軟さを持ちたいですよね、という話でした。
もちろん、基本的なところとして普通に売るための文章が書けないと、どれも使い物にならないから、勉強すること自体はとても良いことです。それはほんとに。
ではまた。